pairtable()
caleigen()
Analysis:
AHP (analytic hierarchy process)は多基準決断分析法Multi-criteria decision analysis (MCDA)のひとつで、評価項目の重要度、評価項目ごとの選択肢の好ましさを1~9の比で重み付けし、選択肢の優先度を決める方法である。
#1.AHPのためのペア比較表を作成する。関数pairtable()
#2.AHP解析を行い、固有値から優先度を算出する。関数caleigen()
Dependent package:
"tcltk2"
Author: Grosjean, Ph. (2014). SciViews: A GUI API for R. UMONS, Mons, Belgium.
URL
Data:
#1. Excelで評価項目用の表データを用意する。選択肢alternatives、評価項目criteria、下位評価項目childrenを表形式で用意する。childrenが2つ以上の場合は、c2,c3,...とする。全体として項目数は7±2程度にする。
alternatives criteria children c1 抗菌薬 1年以内の再発を伴わない治癒 重大合併症 手術 合併症 c1 軽度合併症 入院日数 負担 費用
#2. Excelでペア比較のデータを用意する。左側の項目が2以上9までであれば、右側の項目は1、逆に左側の項目が1なら右側の項目は2以上9までとする。左右いずれか重要あるいは好ましい方が2以上となる。 もし同じように重要あるいは同じように好ましいと考える場合は、いずれも1とする。
Criteria Item Comparator I C Value alternatives 抗菌薬 手術 criteria 治癒率 再発率 2 1 治癒率 重大合併症 2 1 治癒率 小合併症 5 1 治癒率 入院日数 4 1 治癒率 手術負担 2 1 治癒率 費用 4 1 再発率 重大合併症 1 2 再発率 小合併症 2 1 再発率 入院日数 3 1 再発率 手術負担 1 1 再発率 費用 2 1 重大合併症 小合併症 6 1 重大合併症 入院日数 5 1 重大合併症 手術負担 5 1 重大合併症 費用 6 1 小合併症 入院日数 2 1 小合併症 手術負担 1 4 小合併症 費用 2 1 入院日数 手術負担 1 2 入院日数 費用 1 2 手術負担 費用 2 1 治癒率 抗菌薬 手術 1 5 再発率 抗菌薬 手術 1 4 重大合併症 抗菌薬 手術 2 1 小合併症 抗菌薬 手術 2 1 入院日数 抗菌薬 手術 1 2 手術負担 抗菌薬 手術 7 1 費用 抗菌薬 手術 1 2
*青のボタンをクリックして、Excelに貼り付ける(Ctrl+V)と形式がわかる。 **このサンプルデータを対象に解析を行う場合は、#1と#2それぞれラベル名の行からデータの最後までを選択・コピーして別々に用いること。 #1はpairwise tableを作成するためのデータで、#2は固有値の計算からAHP解析を行い、優先度その他を計算するためのサンプルデータである。
Output:
#1. pairwise table (CSVファイルであるが、調査人数に応じてコピーを作成して使用する)
#2. 評価者ごとに各評価項目の重みの一覧と選択肢の優先度、Inconsistency Index, Inconsistency Ratioのデータをテキストファイルとして出力する。